PUMAとadidas、ドイツを代表する二大スポーツブランドは、実は二人の兄弟の対立によって生まれたってご存じでしたか？決別したのにどちらも世界的ブランドになったというのも物凄い話なのですが、この二つのブランドはどのようにして生まれたのでしょうか？
創業者：ルドルフ・ダスラー
1900年-ドイツのニュルンベルク近郊のヘルツォーゲンアウラハで、靴職人の息子として誕生。
1920年-弟アドルフと共に、母が暮らす実家の洗濯室を拠点に、アスリート用の靴のデザインを行う靴製造の会社「ダスラー兄弟商会」を設立。
主にルドルフが販売、アドルフは靴職人として生産を担当。アムステルダムオリンピックで世界の舞台に登場して以来、多くのオリンピックアスリート達にシューズを提供。
1948年-弟アドルフとの対立により「ダスラー兄弟商会」を解消。RUDA(ルーダ)社を設立。翌年、PUMA社に商号変更。PUMA誕生。
adidasについてもっと詳しく！
アウラハ川を挟んで、一つの街で対立することになったPUMAとadidas。住民の多くがどちらかの会社に所属していたことから、兄弟の熾烈な競争は街を巻き込む程のものとなりました。
「どちらの靴を履いているか？」で住民同士も派閥争いをしていたため、住民たちは顔を合わせるとまずは、足元チェック！相手が敵か味方か、どういう対応をするかを決めていました。そのため、「首を曲げた町」「下ばかり見ている人の街」などと呼ばれていたとか。子どもの小学校を決めるのも、結婚相手も「まずは靴から…」なんて、まるでロミオとジュリエットの世界です。
名前の由来
ルドルフの「RU」と「ダスラ―」からRUDA(ルーダ、のちのPUMA)を設立。ちなみに弟のアドルフは、彼のニックネーム「アディ」と名字の「ダスラー」からアディダスを設立しています。名前の由来が兄弟そっくりなところは、仲違いしてしまっても兄弟の血は争えません。
PUMAの象徴「フォームストライプ」
PUMAのシューズのほとんどに採用されている、「フォームストライプ(フォームストリップ)」と呼ばれる隆線型のサイドライン。1957～1958年頃に登場したこのラインですが、元々はadidasのスリーストライプスと同様にシューズのフィット感を高める補強用としての意味合いがありました。
ただ、当時、ブランドを象徴するマークやラインで「ブランド認知を高める」ことがトレンドとなっており、シューズにフォームストライプを取り入れることでブランドの価値を高める試みとしての意味合いも強かったようです。
スリーストライプスの由来は…
フォーエバーファスターー永遠に速くー
「FOREVER.FASTER.(フォーエバーファスター)」はプーマが掲げるスローガンです。直訳すると「永遠に速く」。「世界最速のブランドになる」「速いアスリートにより速いものを提供する」「そこにとどまらず、ぶっちぎる」といった意味が込められています。
ロゴの意味
PUMA(プーマ)の由来は、ネコ科の大型肉食動物「ピューマ」から着想を得ています。ロゴにもピューマが飛び跳ねる様子をシルエットで表現したものが採用されています。プーマの理念をビジュアル的に訴えかける躍動感あるロゴですよね。
正式名称ではありませんが、「ジャンピングプーマ」や「ジャンピングキャット」などと呼ばれています。単に「キャットロゴ」と呼ばれることもあります。
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